ニホンミツバチを友に有機農業

  • 蕎麦とハナアブ

    蕎麦とハナアブ

    あけましておめでとうございます。今年も失敗にくじけずおいしい野菜ができるよう頑張ります。年の始めということで、昨年奇跡的に撮れた写真をご紹介します。

    昆虫に詳しい娘によると、ハナアブという虫だそうで、蕎麦の花の蜜を採りに来たところをとらえました。桜農園では、土を養うためにお蕎麦屋さんから出た蕎麦殻をすき込んでいるので、たまに蕎麦が花を咲かせます。ひょろひょろと育つのであまり気にしていなかったのですが、こうしてみるときれいですね。おしべ、ピンクだったんだ。

    この1年も、ちょっとでも自然への感性を育てながら、やっていきたいと思います。

  • 虫を見る眼

    虫を見る眼

    有機農業にとって、野菜を食い荒らす虫を、農薬(もちろん有機JAS適合の)ではなく天敵で減らせたら、理想的です。

    しかし、その天敵君がほんとうに自分たちの畑の周りにいてくれているのか?を見極めるのが難しい。虫を見る眼が必要です。畑づくり担当のスタッフにはその眼がなく見つからないのですが、ニホンミツバチを飼っている里山担当のスタッフは、いとも簡単に天敵を見つけてくれます。

    つい最近も、アシナガバチの狩りを写真に収めました。

    以下、本人がLINE@でメンバーのみなさんに送ったメッセージです。

    「さて、朝からオクラを収穫していると、最近は毎日アシナガバチと遭遇します。

    私は収穫サイズの見回り、アシナガバチは虫の見回りです。おかげであまり虫🐛もいないような?早朝から働き者ですね〜助かる〜。」

    畑づくり担当も、視力の衰えに抗しつつ、頑張ります。

  • 桜農園の有機JAS

    桜農園の有機JAS

    今頃のご報告ですが、今年(2023年)3月に有機JAS認証をいただきました。

    桜農園では作物を栽培している農地が10数カ所あるのですが、そのうちの5カ所を有機ほ場として申請して認められました。一部の農地だけで有機JAS申請したのは、有機JAS農産物の日常管理事務(施行管理といいます)が結構煩雑で、全部でやると忙しすぎるだろう判断したためです。有機ほ場の内訳は、田(水稲を栽培)が2カ所、畑(多種類の野菜を栽培)が3カ所で、合計面積は21aとなっています。

    認証を受けると、販売する農作物に有機JASマークを貼ることができます。それによって差別化できるというわけです。ただ、現在のところ、有機JASマーク付きの野菜がほしいというお声は届いていないので、マークをつけて販売したものはありません。

    なんか、のんびりした状態なのですが、「有機農業をしている!」と自信を持って言えるようにはなりました。

    有機JASマーク付きの野菜をご希望の方がおられましたら、ぜひご連絡ください。


    ※有機JAS認証番号:26-6 認証機関:公益社団法人全国愛農会

  • 坂ノ途中スタッフ除草応援に

    坂ノ途中スタッフ除草応援に

    いまや全国的な会社になった(株)坂ノ途中さんですが、そのスタッフの方々が、桜農園の田んぼ除草の応援に駆けつけてくださいました。坂ノ途中さんは、有機農業(新規就農者支援にも力をいれている)を応援されている頼もしい会社としても有名ですが、有休休暇でスタッフが農家への手伝いをできるユニークの制度を持っておられます。今回の田んぼ除草の応援もその制度を活用して来て下さいました。

    日頃とても忙しいスタッフのみなさんにとっては、実際の農作業がちょっとしたリフレッシュにもなるし、農家と直接接することで、農家育成と坂ノ途中の今後の戦略展開のヒントが得られるかもしれない良い制度だと感じました。

    除草が終わった後は、雑談会をして、今度どのような作物栽培に力を入れると協力し合えるのかなど、桜農園にとって有意義な情報も得られました。

    きっと他の農家さんも「その有休休暇で応援頼む!」と声を上げられるでしょうから、桜農園には次いつ来て下さるかはわかりませんが、またの機会を楽しみにしています。

  • 今年から谷地田で稲作します

    今年から谷地田で稲作します

    無施肥、無農薬のお米作りが今年も始まりました。

    昨年は、田んぼ除草が畑の数倍つらいことを身体で知りました。それに懲りて、冬にこつこつと田を造成して均一化を計ったり、早くから代掻きをして雑草の発生を抑制したり、深水に耐えられるよう背の高い苗を育てたりとか、工夫をしています。

    予定通り6月4日に田植えをしました。少し年代物の歩行型田植機は、重たくて操作も大変なのですが、なんとか4枚の田んぼ(合計で約3反)の田植えを1日で終えることができました。

    今後1ヶ月が水管理と初期除草の重要な期間です。うまくできて草の少ない田んぼになりますように!と心から願っています。

    今年新たに米作りを始めたところは、典型的な「谷地田」です。しかも、その谷に残る唯一の田で、いわば最上流部で米作りをする状態です。この、自然豊かな場所でどんなお米ができるのか楽しみです。

    意外と大きく重い歩行用田植え機

    田んぼの中ではそれなり小回りが効きます

  • 有機JASの現場調査を受けました

    有機JASの現場調査を受けました

    有機JASの管理者講習を受講してからほぼ1年。昨年末にようやく有機JAS認証申請を認証機関(公益社団法人 全国愛農会)に提出。50ページ!にわたる書類が一通り揃っていることが確認されて、このたび検査員による現場調査が行われました。

    現場調査は、有機ほ場、施設機械の現場確認(申請書どおりか)と、提出した申請書に関する質疑応答からなります。130ページを超える「検査認証制度ハンドブック」があるくらい、詳細なチェック項目があり覚えきれないのですが、一番重視されるのは使用禁止資材を使っていないか、ほ場に飛来しないか、機械に付着していないか、ということだと思います。

    当日も、入念に検査が行われ、ほ場や施設機械はほぼOKだったと思いますが、書類関係では修正が必要なところが複数見つかりました。

    さっそく書類を修正し認証機関に提出しました。
    なんとか年度内に認証されますように。<(_ _)>

  • 1トンの籾殻堆肥

    1トンの籾殻堆肥

    昨年田植えの様子をアップしてから間が空きました。夏の果菜の成長が悪く、悩んで迷ったことに、ブログ中断の原因があったと思います。

    そこで、本格的に堆肥を作り良い土にしようと決意しました。その堆肥づくりの報告から、ブログ再開ということにさせてもらいます。

    選んだのは籾殻堆肥。大量に入手しやすいこと、堆肥づくりの過程で必須となる切り返し作業がしやすいと考えたためです。籾殻は殻が固く発酵させるのが難しいので、発酵資材を活用することにしました。採用したのがVS34という放線菌を主体とした資材(有機JAS適合)。昨年12月9日に、籾殻1トン、米ぬかと油かすそれぞれ100kgを水分量60%で混ぜ合わせ堆積しました。それから1ヶ月半。VS34製造元のブイエス科工の懇切な指導もあって、無事成功したようです。

    軽い籾殻だから簡単だろうと思っていた予想を裏切り、途中2度の切り返しはかなりの重労働。それで、できた堆肥の量は水分量を40%程度とすると約3トン。普通、10aあたり1.5トンほどの堆肥を施用するとありますので、20a分しかないのでした。有機農業の道いまだ険しですが、今年は元気のいい根を持った野菜を育てるぞ!

  • 田植えでよみがえる

    田植えでよみがえる

    機械じゃなく手で植えてみたいと前から思っていました。今年から有機米を作ることになり、桜農園の公式LINEで「田植えしてみますか?」と呼びかけたら、幼児を含め40名近い方が集まりました。

    国会図書館裏の、これまで力及ばず草がちだった畑を元の田んぼに戻したばかりの所で、危険はいっぱい。切り株でけがしないか、虫にさされないかとか、始まるまでは無事に終わってほしいという気持ちでいっぱいでした。

    始まったら、田んぼいっぱいに親子が広がって、楽しげに稲を植えていく光景が出現。中には、どろんこそのものを楽しむ子もでてきました。土も、どろどろトロトロのいい色に変わり、1時間後にはミステリーサークル状に苗が植わった見事!な田んぼとなりました。

    草刈りできるかな、稲刈りも手刈り?と、不安はつきませんが、大切に育てたいと思います。

  • 初苗代 どろんこ楽し

    初苗代 どろんこ楽し

    稲作とは不思議なもので、農政上いろいろ物議をかましてはいますが、やってみたくなるものでもあります。野菜専業で始めた桜農園でもどこからともなく「やってみたいよね」という話が出て、昨年初挑戦、初勉強をしました。初だったのでJAのいうとおりに慣行農業でやったのですが、手前味噌ですが美味しいお米ができたのです。

    今年は、調子に乗って、いきなり有機米に挑戦します。お客さんを招待して田植えしたいとか、一角にビオトープをもうけた田んぼで作ってみたいとか、夢が勝手に広がります。が、有機米となると苗も自分で作らねばならないし、抑草や、草抜きもきっと大変だろうとか、不安もいっぱいの中、作業が進んでいます。

    この日は、芽出しした種籾を苗箱に均等に播いて、苗代に移す作業を行いました。元農業委員でいつも「桜農園の監督」をして下さる中井さんに、苗代づくりから播種機械の使い方までつきっきりで指導していただき、60箱の苗箱を無事苗代に置くことができました。

    うまく苗が育ちますように。m(_ _)m

  • 出てきました。キスジノミハムシ

    出てきました。キスジノミハムシ

    大敵少し手を抜くと必ず出てくる有機農業の大敵、キスジノミハムシ。

    今年も発生を許してしまいました。ノミのように小さく、飛び跳ね(羽根もあって本当に飛ぶ)、背中に黄色いスジがあるので、そのままの名前。覚えやすく、被害は直ぐ分かるし、飛び跳ねていることも分かるけど捕殺が難しく(マルチ上なら潰す秘技はある)て、出てしまったらほぼおしまい。

    エン麦を播いてすき込むと抑えることができることは実証済みですが、播く手間をついつい省いてしまいます。そうすると、こちらの怠惰を叱責するように現れる憎いやつです。

    コマツナの幼葉を穴だらけにされたこの畝は見切らねばなりません。エン麦を播くと最低2ヶ月半は作物の栽培できないので、次に予定していた作(ここではサイシンでした)も諦めます。諦めたら、敵は余裕を持ったのか、デジカメにその姿を写すことを許してくれました。 (-_-;)