自然栽培米

野菜栽培からはじめた桜農園が稲作に挑んで5年。無農薬無肥料の「自然栽培米」は苦労もいっぱい、楽しさもいっぱい。

この風景見たらやめられない

機械(田植機やコンバインや乾燥機)も倉庫もない桜農園が稲作に挑んだ理由は2つです。一つは里山には田んぼが一番似合うから。もう一つは主食も自分たちで作りたかったから。

その結果、稲作担当の娘はとんでもない苦労をすることになりました。でも、自分たちで作った無施肥無農薬のお米は美味しい!ので、やめられないという抜き差しならぬ事態になってしまいました。

米作り1年目は研修を兼ね慣行栽培の田で体験(除草剤など使用)したのですが、そこでは生き物とふれあえた感覚はありませんでした。ところが、無施肥無農薬に挑戦した、山に囲まれた田(よく谷地田と言われます)では、君たちそれまでどこにいたの?と不思議になるぐらい、生き物があふれ出ました。普通にメダカが泳いでいますし、シュレーゲルカエルも出てきました。なんとドジョウまで出現して、自然の懐の深さに感心しています。

子どもたちと手植えをする機会がありました。ミステリーサークルのように植えられた苗。除草や稲刈りを考えるぞっとしましたが、どろんこになった子どもたちを見たら、実に楽しそうでした。自分たちで田植えし、適当に除草し、昔ながらの方法で稲刈りし、干して、お米にして味わう。まさに「手作り田んぼ、お米作り」ですが、田の一角でもいいから、やり続けて行きたいと思います。