• 1トンの籾殻堆肥

    1トンの籾殻堆肥

    昨年田植えの様子をアップしてから間が空きました。夏の果菜の成長が悪く、悩んで迷ったことに、ブログ中断の原因があったと思います。

    そこで、本格的に堆肥を作り良い土にしようと決意しました。その堆肥づくりの報告から、ブログ再開ということにさせてもらいます。

    選んだのは籾殻堆肥。大量に入手しやすいこと、堆肥づくりの過程で必須となる切り返し作業がしやすいと考えたためです。籾殻は殻が固く発酵させるのが難しいので、発酵資材を活用することにしました。採用したのがVS34という放線菌を主体とした資材(有機JAS適合)。昨年12月9日に、籾殻1トン、米ぬかと油かすそれぞれ100kgを水分量60%で混ぜ合わせ堆積しました。それから1ヶ月半。VS34製造元のブイエス科工の懇切な指導もあって、無事成功したようです。

    軽い籾殻だから簡単だろうと思っていた予想を裏切り、途中2度の切り返しはかなりの重労働。それで、できた堆肥の量は水分量を40%程度とすると約3トン。普通、10aあたり1.5トンほどの堆肥を施用するとありますので、20a分しかないのでした。有機農業の道いまだ険しですが、今年は元気のいい根を持った野菜を育てるぞ!

  • 出てきました。キスジノミハムシ

    出てきました。キスジノミハムシ

    大敵少し手を抜くと必ず出てくる有機農業の大敵、キスジノミハムシ。

    今年も発生を許してしまいました。ノミのように小さく、飛び跳ね(羽根もあって本当に飛ぶ)、背中に黄色いスジがあるので、そのままの名前。覚えやすく、被害は直ぐ分かるし、飛び跳ねていることも分かるけど捕殺が難しく(マルチ上なら潰す秘技はある)て、出てしまったらほぼおしまい。

    エン麦を播いてすき込むと抑えることができることは実証済みですが、播く手間をついつい省いてしまいます。そうすると、こちらの怠惰を叱責するように現れる憎いやつです。

    コマツナの幼葉を穴だらけにされたこの畝は見切らねばなりません。エン麦を播くと最低2ヶ月半は作物の栽培できないので、次に予定していた作(ここではサイシンでした)も諦めます。諦めたら、敵は余裕を持ったのか、デジカメにその姿を写すことを許してくれました。 (-_-;)

  • 畑の中の青空マルシェへ

    畑の中の青空マルシェへ

    お客さんに畑を直接見ていただけたらな~、新鮮な野菜を直接手に取って見てもらいたいな~、と願ってました。思いついたのが、畑の中で青空マルシェをすること。思い切って、毎週土曜の朝、野菜小屋の前で、開いていくことにしました。
    マルシェでは、野菜の販売、試食はもちろん、畑の見学、野菜の作り方の説明などもできるようしていきたいと考えています。お近くのみなさま、散歩がてら、買い物籠を持って、いらしていただきますようにm(_ )m(^^)/。

    開催日程 毎週土曜午前10時~12時(雨天の場合中止)
    場所 桜農園野菜小屋前(精華町乾谷三本木25-1) mapは下記
    駐車場 3台分しかありません。また、道が細いです。ご注意を。

  • 幻のうぐいす菜

    幻のうぐいす菜

    京野菜中心の野菜セットを構想している時、うぐいす菜という京都伝統の野菜があるのを知りました。羽根つきの羽根のようなかわいらしい野菜だったので、栽培しようと決めました。ところが、京都の伝統野菜としてのうぐいす菜は保存圃という特別の畑(農家)で採種されていて手に入りません。ネットでいくつかの種を取り寄せたところから面白いことが分かってきました。信州では春の小松菜をうぐいす菜といいます。山東菜のうぐいす菜もありました。関西ではカブのうぐいす菜の種が売られていました。まるで本名と愛称2つの名前を持っているようです。昔は、春が、そして青菜が待ち遠しかったのですよね。だから、うぐいすが姿を現す頃に出てくる菜っ葉をうぐいす菜と名付けて愛おしんだのだと思いませんか。そんなうぐいす菜を自家採種して自分だけの野菜にしていきたいと願うようになりました。どの本名を持ったうぐいす菜から採種しましょうかしら。

  • 雨が上がった。小屋ができた。

    雨が上がった。小屋ができた。

    長い今年の雨がようやく上がり始めました。これでもかと雨が降ったせいで、ピーマン類が軒並み病気にかかってしまい、がっかりです。
    そんな中、念願の「野菜小屋」が完成しました。収穫した野菜を調整して、予冷や冷蔵保管(1坪冷蔵庫設置!)をする農作業場です。これで、今まで以上にフレッシュなお野菜をお届けできるようになると思います。
    野菜小屋の前には、野菜のもぎ取りや収穫体験ができる畑も準備中です。畑完成のあかつきには、どうぞ一度遊びにいらしてください。

  • 生分解性マルチは使えない?

    生分解性マルチは使えない?

    土に帰るから「カエルーチ」とは、なかなか秀逸な名前です。マイクロプラスチック問題が気になり試験的に使い始めた生分解性マルチの商品名です。この生分解性マルチ、価格が高い(普通の3倍)のは覚悟していましたが、ホームセンターに置いてないとか、穴あきがないとか、手に入れることで一苦労。メーカーに聞くと、分解性があるため見込み生産して売ることが難しく、そうなるようです。もっと驚いたのは、有機JASで生分解性マルチは使用禁止ということ。製造過程で化学物質が添加されているという理由だそうですが、畑でマイクロプラスチックになっているかもしれない非分解マルチの利用は認められているのに、なぜだ? と疑問が増えてしまいました。

  • ワケギは分けられない

    ワケギは分けられない

    隣の畑の主は、丁寧に野菜を作る方で僕らの師匠のような人です。その方から、ワケギを作れ、病気しらずでいい野菜だと声をかけられました。「そこに堀あげた球がある。8月に植えられる。」と言われたので、「ありがたくいただきます。」と感謝したら、「ワケギは分けてあげられない。分けるとよくないことがおこる。」と聞いて、びっくり。何か言い伝えがあるのだと理解して、後日師匠のいない時を見はからって、ワケギの球を取って(盗って?)来ました。種ができないワケギ(分葱)は分球でしか繁殖する方法がないのに、分けてあげると何かが起こる、そこが不思議で一気に身近な野菜になりました。

  • トウ立ち注意報

    トウ立ち注意報

    やってしまいました。野菜担当としては失格、ミツバチ担当の方は花が増えて大喜び。春先の菜っ葉のトウ立ちです。今年初挑戦の大阪シロナ、4,5日前に柔らかい菜っ葉を試食して「これはおいしい」と喜んでいたのですが、あっという間に花芽が伸びて野菜としては食べれないようになってしまいました。この時期、苗を保温してトウ立ちのスイッチが入らないようにしなければいけないのを思い出しました。でもおいしいシロナづくり続けます。

  • 自然仕立てのエンドウ収穫へ

    自然仕立てのエンドウ収穫へ

    5月の旬の食材の筆頭といえば、エンドウ豆やスナップエンドウではないでしょうか。どこの畑にも白い花を咲かせたエンドウ棚が見られて、農家としては競争意識が目覚めます。ただ、エンドウ栽培に欠かせないと言われている棚への誘引がとても手間のかかる作業で、桜農園は苦手としています。エンドウの枝ってとても折れやすいし、整枝を手抜きするとジャングルのようになって、「もう無理」となるのです。そこで、昨年から試したのが、前作のオクラの主枝(木化している)の根元にエンドウを播いて、成長したら自分でオクラに巻き付いて伸びてもらおうという「自然仕立て」。ぐうたらな方法ですが、エンドウも人工のネットよりもオクラの枯れ木の方が好きなのか、元気に育ちました。というわけで、まもなく、皆さんのお手元に旬のエンドウ・スナップエンドウをお届けできます。

  • 春ジャガは楽しい

    春ジャガは楽しい

    遅めに植えた春ジャガ君達が無事芽を出してきました。少々疲れる作業ですが、芽欠きにあわせて土寄せをしましたので、ジャガイモ畑らしくなりました。春のジャガイモは植えられる種類がいっぱいあるので、わくわくします。今年の期待はフランス生まれのシェリーとカルビーがポテトチップスにお勧めのトヨシロです。シェリーは比較的小粒で、肌はきれいな薄赤色、中はおいしそうな黄金色をしています。肉じゃがにするととてもおいしいのです。トヨシロはもちろん手作りポテチでいただきます。品種によって葉っぱや茎も違うのが分かるでしょうか。今一番元気なのは真ん中のシェリーです。少し茎も赤いのでおわかりいただけますか。その右にあるトヨシロ君はまだ小さい。頑張れ。